約10年以上前の私の結婚式のエピソードです。
今までお世話になった、お互いの両親になにかサプライズ企画をしたいと思っていろいろと考えていました。
手紙を書くことは決まったのですが、手紙と一緒に渡せる記念になるもの。
私たちの友達や親戚もやっていないものがよかったので、当時の結婚情報誌を参考にしながら
思いついたのが生まれたときの体重で作ったくまのぬいぐるみを渡すことでした。
正確な生まれたときの体重を聞き出すことが重要任務です。
結婚が決まったときに母から私の母子手帳を渡してもらったので私は生まれたときの体重はすぐ分かったのですが、問題は主人の生まれたときの体重です。
改まってお母さんに体重を聞き出すのが恥ずかしいとの事。
今さら何を言っているんだか…
確かに男の子がお母さんに生まれたときの体重を聞くなんて不思議な事です。
かと言って婚約者の私が聞くのも。
私が妊娠していると勘違いされそうですし。
何か話題はないかなと思案する毎日。
ちゃんとした体重でないと、このサプライズ企画の意味がなくなるので私自身こだわりがありました。
ここにきて計画を見直そうかと思っていた矢先
私の母が主人のお母さんに
「結婚するにあたり娘に生まれたときの母子手帳を託しました。」
と、いう話題をしてくれたのです。
もちろん母に母子手帳の話をしてと頼んではいません。
本当に偶然でした。
「そうですね。私も探して息子に持たせます。」
と、返事をしてくれたのです!
「やった~!」と、心の中でガッツポーズをとりました。
ぬいぐるみを作ってくれるところに正確な体重を知らせて披露宴当日を待つだけです。
ほっとしました。
待ちに待った挙式披露宴当日。
とどこおりなくプログラムが進行していき手紙を読んで司会の方に
「手紙と一緒に渡されるくまのぬいぐるみはお二人の生まれたときの重さです。」
と、説明していただき
両家の両親とも驚いたと同時に号泣でした。
今でも両家にはそれぞれのぬいぐるみが飾ってあり私の子どもの遊び相手をしてくれています。